柔軟

はてさて皆さまこんばんはってな具合で本日如何お過ごしだったでしょうか、なんていつもの軽い挨拶っちゅうもんでして本日は17日ってぇと四月頭から日記を毎日書き始めて17日目だってなそういう頃合いなんで御座います。以前からというよりもむしろいっちゃん初めっからといえば初めっからそんな雰囲気を分かりやすくモサモサと醸し出しちゃあおりましたが、改まってなんだってぇとそろそろ本格的に書くことがなくなってまいりゃあしたってなもんで御座います。いやいやでもでもかくも膨大な一日24時間っていう時の流れを過ごしているわけなんで御座いますからね、実際問題もともと内容なんてあってないようなもんのこの徒然に書き連ねる日記に書くことがない、なんつって困るような事態になるわけがないんじゃないのかい?なんて私も思っていたわけなんで御座います。

そりゃあ毎日毎日何かしらの出来事は起こる。

そりゃあ毎日毎日何かしらの考え事はする。

となりゃあ当然書くことなんていくらでもあるわけでして、それをいかようにも変形させつつ長々延々語ることだって可能なわけで御座います。

ほ~んの足の小指の詰め程度、ちょび~っとでも何かしらあったればそれを膨らませて膨らませて、もしくは平べ~ったく伸ばして伸ばして、もしくはもしくは薄めて薄めてかすかなカルピスの香りと若干の喉にからむえぐみしか残っていない最早水道水と呼ぶに相応しいくらいのものを大量に用意してご覧に入れることもできることで御座いましょう。

しかし、しかしで御座います。

そのほんのちょっと、ほ~んのちょっぴっとの新しい出来事も起こらず、そしてそれでいてまるであたかも恍惚の人であるかのように己の頭を微動だにすら働かせることなく日の出から日の入りまで過ごしてしまった人間には、書くことが何もない!というのが皆さまの目をこの曇り無き眼で真っ直ぐ一直線に見つめながら自信を持ってお伝えすることの出来るに正直なところなんで御座います。

全くもって隠すところも恥じるところも御座いません。

ましてなにがしかの意味を含んだ文章でもなく、当然皮肉や憐憫、虚栄したいがために書いているものでもなく、暗号でも物語でも作り話でも御座いません。

心の底から、肺も喉も口も全開に開いて、己の全身全霊をもってしてこの北海道の大地に、澄んだ空に、美しく輝く星に、私は今現在大きな声で叫ぶことが出来るので御座います。

「今日何もやってねー 」