1914-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『窓開けて 影道連れに 鳥のよう』

いつの頃からだったか、私は自分の影をとても鬱陶しく思うようになった。何かのきっかけがあったのかもしれないが、そんなことはもう全く覚えていない。ただ、私は私の影がとても鬱陶しいのだ、ということしかわからない。

『散り落ちる 桜に猫が 急かされる』

散り落ちる 桜に猫が 急かされる。 野良猫か、飼い猫か、そんなどうでも良いことをちらと考えてみる。 近くのベンチに腰掛けている僕のもとへも、当然桜の花弁は落ちて来ているのだが、それを僕は急かされているとは感じなかった。勝手に猫が急かされている…