吃音

ちょっと今日衝撃の事実を知ったので日記まで。

駄文です。そして長文です。読まなくてもいいです。

が、読んでもらえるとちょっと嬉しいです。

自分は小さい頃けっこう「どもり」がひどくてですね、

親にかなり「落ち着け」なんて怒られたりしていました。

今でもよくどもっているとは思いますが。

で、小さい頃自分としては別に焦ってもいないのに話すたびにどもるもので、

それで親が怒るからどうしても焦る、だからどもる、それで焦るの繰り返し。

かといって話さないのもおかしいので、なんとかどもらない方法を考えます。

子供ながらに。

ちなみに一般的に「どもる」というのは、

同じ音を何度も繰り返す症状を主に指しているように思います。

「おおおおおはよございます」とか「よよよろしくおおお願いします」みたいに。

これは吃音症の中でも連声型、連発型と呼ばれるものらしいです。

これが唯一他人から見ていてこの人は吃音症だなぁと分かるものだと思う。

前述の通り僕は周りからよくどもっていると言われていて、

知ってはいたのでそれをたぶんなんとか回避しようとしたんだと思います。

いわゆる病気?だというような認識もなかったので。

小学校低学年の頃の話なのであまり覚えていませんが。

物凄く遅く話すとか、いまだにたまに出る超早口とか、

敬語なんかもこの時期に編み出した吃音回避法だったような気がします。

今日さらっとwikiで調べただけなので全然正しい知識ではないかもしれませんが、

吃音症というのはいまいち原因も分かっていなし治療法もはっきりしていないらしいです。

心理的な要因もかなり大きいらしく一人のときには出なかったり、

敬語で話すと出なかったりと個人差が大きい。

緊張でなるなんていう話もありますが、どちらかというとどもるから緊張するのであって、そしてどもる心配によって緊張して、っていうどうしようもない負の連鎖の中で声を出すことがとても嫌になるもんだと思います。自分の場合しかわからないのでそれ以上は言えませんが。

どもり、吃音が病気であるという認識なんて基本的にはないし、症状が出ると馬鹿にされたり真似されたりするのでそれをばれないようにするようになる。で、僕の場合今の年齢になるころには自分の吃音の程度はかなり軽いものだと自分では思っていて、まぁ振る舞いでカバーできるものだし、重度の人は大変なんだろうなぁなんて思ってふと今日調べてみたんです。

そうしたら吃音が苦で自殺する人もいる、というのを見て、まぁ喋るたびに馬鹿にされてそれが理解されなくて、でも話せないのは本人のせいにされて、なんてことになったら辛いわなぁ、と考えながら続きを見ていたら吃音の症状は連声型だけじゃなかったんです。普通知っているのかもしれないけど自分は知らなかった。

「伸発型」と「無声型」。

これね、まさに自分これ。無声型。

そしてこれたぶん自分がなってみないと、

絶対にどんなものか理解できないと思う。

無声型、または難発型というらしい。

突然特定の音について発声ができなくなる症状です。

常にどれかの音が言えないという訳ではなく、

ある瞬間に話そうと思った五十音のどれかが喉から出なくなる。

これ、一番理解されないと思うし、

周りの人には何が起こっているのか全然わからないと思う。

もしかしたらみんな多かれ少なかれあるのかもしれないけど、

もし全然ないのであれば理解するのは難しいんじゃないのかね。

僕は小さいころしょっちゅうこれがあって、そうなってしまうと物凄く焦る。

今はもうたぶん周りには全然ばれないように対応できていると思うけど。

いやばれてたら悲しいけど。

というかこの症状が吃音だなんて知らなかった。

そもそもこの症状の説明が相手に出来なかったんですよ。

今でも鮮明に覚えていますが、一度母親にこのことを報告した事がありました。

たぶん小学校2年くらいの時、その時はなにか会話で「うま」と言おうとしたのに「う」が急に発音できなくなって困っていて、その理由もわからないので母親に自分が「うま」と言えないという現状を伝えたかった。

でも「う」が言えないので、「うまって言えないよお母さん」と言おうとしても一音目で詰まってしまって話すことができない。

さらに「でも」、僕の無声の症状の場合にはその特定の文字が言えないのは基本的に一文字目である場合だけなので、文頭に何かしら別の単語をくっつけて無理やり流れるように発音すれば話すことができます。

つまり「う」が言えなくても、「しろいうま」や「そっちのうま」などはちょっとごっちゃと誤魔化した発音になりますが口から出すことはできるようになる。わかるかな?

なんというか「う」の息の吐き始めができないだけなので、

「しろい」の「いー」の息に引っ張られる形でなら出すことができます。

だから、「いまぼくうまって言えない」というようなことを報告することはできる。

でもそんな報告したところで既に「うま」って言っているので言われた方はなんのこっちゃなわけで、かといって小さくてアホだった僕にはそれくらいの説明しかできず、「あんた何言ってんの」くらい適当に一蹴されたのです。

それ以降誰にも伝えられないし、こんな症状があるなんて知らないし、頑張って説明しても納得もされないし、意味もないので、なんか知らんけれども仕方ないものとして対応してきました。

この症状は完全に個人にしかわからないものなので、他の人がどうなのかはわかりませんが、少なくとも僕の場合五十音の内どれか決まったものが決まった時に発声できないというようなものでもないし、いつ発声できないかもわかりません。

でも発声できない五十音にはかなり頻度の差があって、大抵発音できない音は「あいおえお、はひふへほ、がぎぐげご」のうちのどれかです。

でも何度も言っているように今こうなってもほとんど気付かれていないと思っている。

話していて「あれ」って言おうとしたときに「あ」が言えないと気付いたら「それ」に言い換えるとか、「そういえばあれ」と文頭を足すとかして話しているからです。でもやっぱりいまだに焦るときはあって、「あ」が言えないから「そういえば」を足そうと思ったのに「そ」が言えない、となると若干焦る。焦るとさらに連声でどもりそうになるし、次の言葉も言えないとなるともう、傍からはどう見えているか知らないけど焦りマックス。

そういう時は「な行」「ま行」の鼻音を使います。自分の経験上この行は発音ができなくなることはほぼ無い。だから僕が文頭に「なんか」を多用し始めたら全然しゃべれなくなって焦りきっている時です。「なんかこないだ~~~~になって、でさ、なんかそいつが~~~」みたいな感じに。

あと僕は基本的に「がぎぐげご」は鼻濁音で発音しています。「な行」に近い音かな。鼻濁音の方が綺麗な発音というか日本語として正しい発音だと思っているのもありはしますが、なにより発声できるから。うん。うんうん。

面倒なのでこの部分についてwikiの文章引用します。

>時折、吃音者が吃音を意識していない時など、流暢に話せることもある。また、吃音者はどもる言葉を巧みに避け、どもらないように見せているの で、傍からは吃音だと気付かれず深刻な悩みだと受け取られないこともある。

ね、巧みに避けてはいたけどそもそも吃音だと気付かんかったわ。

たぶん別にそんな悩んでもないし。いや昔は違ったかも?

うううう うう うううん。

吃音症って今では健康保険が適用される疾病に分類されているんですって。

>他の身体的障害や言語障害と同様に、吃音は嘲笑やいじめの対象になる事もある。音読の授業で上手く喋れず子供の心に深い傷を負わせることも多い。吃音に絶望し自殺する者もいる。自殺しないまでもうまく言葉が話せないことに起因するうつ病、対人恐怖症、社会恐怖、引きこもりなどの二次障害が出ることもある。

>吃音は自分の名前が言えない、店で注文できない、人と円滑にコミュニケーションを取れない、挨拶が出来ない、電話がかけられない、など社会生活全般に大きな影響を及ぼすが、これを「恥ずかしいこと」「忌むべきこと」と認知し必死に隠そうとする傾向が強いと言われる。その為、身につける物や車種、住所、会社名等々は、自分が「言葉が出る」「言葉が出やすい」「どもらない」状況を周到に用意したり、必要な物でも言えない物は購入しないあるいは、かなり回りくどい方法で購入等、吃音者が吃音を隠すために費やす労力や神経疲弊の大きさは非吃音者にとって想像し難いものである。

このあたり読んで自分でオーウ…と思いました。

よく一緒にいたりした人は知っていると思うんですが、僕は基本的にファミレスとかカフェ、喫茶店に入りません。コンビニでも誰かいればレジに行ってもらいます。自分でも意識はしていなくて、店員と絡むのがどうも苦手だからなぁくらいにしか思っていなかったんですが、そうだ話せないからです。

特にメニュー見ていて注文する際にそれが言えない、ということが本当によくある。心理的なものなのかたまたまなのかはわかりませんが。

だからメニュー指さして「これで」なんていうことが非常によくある。

マックとかあの早く注文しろよという無言の圧力の中、焦りつつもうとりあえずハンバーガーで良いやと思ったのに「は」が言えず、チーズバーガーに変更しようと思ったのに「ち」が言えない瞬間の絶望感って半端ない。うなー。

だからかー、なんかファミレスとかカフェは怖いっていう表現をするとみんな「なんで?」「何処が?」ってなるし、自分でもよくわかってなかったけど今日超納得した。

知らない人と話すときに凄く出やすいし。まぁだから僕は初対面の人と話すのが嫌いなんでしょうよ。言葉が出ないから、というか、言葉が出るようにかなり自分の言葉に気を使って話さないといけないから。そんでもって敬語だとだいぶ出難いから敬語が標準になります。で、自分の言葉に気を使うのが面倒な時は出ても出なくてもわかんないような早口になるのです。

挨拶も困ります。前述の通り僕は「あ、お」が言えなくなることが多い。

つまり「ありがとうございます」「おはようございます」「おめでとうございます」「おつかれさまです」「おやすみなさい」とか。こいつらが咄嗟の事だと言えない率がとてつもなく高い。

偶然ばったり会ったりして言おうと思って言えないと変なフリーズした間が出来てしまいます。だからだいたい最初は口パクというか、息を抜きながらの「(おは)ようございまーす」「(お)っつれさまでーす」になる。

あとまぁ「あ」だから「あいしてる」も言えない。

だから壊れるほど愛しても三分の一も伝わらない。

さらに一番困るのが名字。僕の名字は「東(あづま)」なんですが、これが自己紹介の際に発音できなくなることがたまにある。他人からしたら意味分かんない。自己紹介の名前の段階で躓いてんの。地味にこれが一番つらいです。

だから「東(ひがし)って一文字でかいてアヅマです」みたいないきなり意味不明に漢字まで説明し始めるしかなかったりとか、「○○ーアヅマ○○です」みたいに文頭に名前を付けて名前の最後の音を引っ張った状態で、名前だけ先言っちゃったのでフルネーム言いなおした人みたいにしたりする。

うん。うんううん。

なんでこんな日記書き始めたんだっけか。

自分が知ってびっくりして面白かったからってのが大きいのかな。自分でもそこまで強く意識して生活していたわけではなかったし。

あと他の人が自分と話していて変だなと思う事ってあったのかなぁっていうのもけっこう興味深い。

でもこれのおかげで言い換えるために語彙が増えているっていうのも絶対あると思うからなんというか、面白いなぁ。大学一年の時に「おまえそんなん(計画やら計画やらが)甘いよー」って言おうとしたのに甘いの「あ」がでなくて苦し紛れに「おまえそんなん…希望的観測じゃだめじゃ~ん」みたいなインテリっぽい発言を急にしてしまって変な空気になったなぁ。あああ。

今回自分で意識しなおすことができたのでいろいろやってみよー。

早口とかも出ないようにしー。そうしよー。

なんか自己満足の文章長々すみませんでした。

此処まで読んだ人がいるかわからないけど。

途中から飽きて来て適当な文章でごめんなさいまし。

僕吃音らしいから可哀想がって、ということではないです。

それにお前普通に話してんじゃん、吃音症とか同情されたい嘘付きめ、

と思ってもらえるなら俺は言葉巧みなんだな、という事で自信になります。

あ~、あの変な感じだったり変な間だったりはこういうことね、

と思ってもらえたなら変な感じですみませんでした、ってな事です。

まぁそんな感じ。おやすみなさい。