光陰

矢の如し。

イニク。いにく。居にく。居にくい。居難いな。実に。

ゆっくりゆっくりやって来る。

その前から来る人は、尋常じゃないくらいに髪が長くて、

彼の髪の毛は鬱陶しく身体に纏わり付いてくる。

掴もうと思えば掴めるのですが、あまり掴もうとは思わない。

そうしている間に、彼はゆっくり近づいて来ていて、

近づけば近づくほど、その速度は増し、

横を通り過ぎる頃には、もう眼にも留まらないくらいの速さで、

あっという間にすれ違い、去っていってしまう。

まずい、やっぱりあの髪を掴もう、と思って振り向いても、

彼の後頭部には髪は生えていなくて、ツルツル。

髪の毛はもう身体には一本もからまない。

すぐに後頭部すらも見えない。

そうして後ろばかり見てたら、次々ハゲ頭が走り抜けていく。

時間とはそういうものだ。

というような文章を何処かで呼んだような覚えがある。

脳内保管なので、諸々装飾やら削除やらされているでしょうが。

この不思議な例え具合が好き。

もっとシンプルでわかりやすい表現はいくらでも出来るのに、

これだからこそ伝わる部分がある。面白い。

最近昔のドラマをDVDで見た。

オレンジデイズ」と「天体観測」。

どちらも大学生活の終わりから、その後にかけてのお話。

見ていると思うことは非常にたくさんあった。

テンションは馬鹿みたいに上がって、

次の瞬間には勝手に打ちのめされて、

面白い、んだけど面白くない。

憧憬、羨望、嫉妬、現状、目的、世間体、輪。

大学生活はこんなに楽しかっただろうか。

比べる意味も無いことは簡単にわかるし、つまらなかったわけではない。

時間の経過は不思議なものだ。

というか、時間の経過なんかはその実そんなに関係はなくて、

周りの環境や、自分の現状が変化するのは人間関係に由来するわけです。

に~んげん。に~んげん。

変化。進化、退化。その判断基準は誰。

魚が陸に上がったのは進化。

でもその時に失ったエラの器官は退化。

猿は二足歩行できるようになって、手が使えるように進化。

いつの間にか無くなった尻尾は退化。

ようはどれもただの変化。

それを見た人がどう思ったか判断しているだけ。

人間関係の変化は良いものか悪いものか。

今の頭の中の思考は、入学の頃から良くなったのか、悪くなったのか。

無数の出来事は、自分に必要だったか、悪影響だったか。

一概に言えるか。

2年前のほうが良かったなと。

まだ1年前のほうが良かったなと。

半年前の時間が続いたら良かったなと。

卒業してからも続く人間関係はいくつ残るのでしょうか。

仲の良いままか。時々連絡しても気兼ねなく話せる関係か。

もう話すこともなくなるか。思い出話や愚痴しかなくなるのか。

届いた結婚式の招待状を僕は破って棄てるのか。

まずもってそんなものは僕に届いたりはしないのか。

どうなるのか。

そこら辺は自分のさじ加減か。

おそらく確実に自分のさじ加減か。

前の自分の方が良かった。

今の自分の方が良いのか。

どっちも一瞬の一面にしか過ぎないのか。

冷静な眼で見れば、何処にも特に悪い瞬間は無い、と思う。

というかそんなにどの一瞬一瞬にも大差は無い。

良い意味でも悪い意味でも。

どうせ最終的にいつもの命題と独我に行き着く。

そうするとやる気が出ると同時に、身体からは力が全て抜けていく。

いかんせん自分の本音がどこかへ行ってしまった。混乱すらしない。

でもちょっと誰かしらと会話がしたかったりする。

いざ話したら面倒だったりするのだろうが、いろいろ話してみたい。

みんなして踊る。二の舞を踊る。三の舞も踊る。

数人は傍らで二の足を踏む。僕は地団駄。わがままでいい。

おもちゃ買ってもらえないからと、床でゴロゴロする子供。

僕はあれが嫌いだ。子供という免罪符にあれは含まれない。

いくら子供だからと言って、考え方が論外だ。美しくない。

言葉垂れ流しだ。でもただ垂れ流れてはいない。

その垂れ流しているうちにも検閲があって、

それにパスした言葉だけが指に伝えられているんだ。

最近は至極基準が曖昧だ。どうでもいいと思えているから。

含みとか非常に面白い。

どんなことにおいても、面白いのは前線やら本番ではない。

当然前線、本番も面白い。出来ればこの眼で見、参加する。

でも一番面白いのは、計画、配置。

想像通りの結果に行く過程。その指示。手のひらで踊れ。

この性格の悪さ。そう思うことでしか許容が出来ない。

きっともうこの辺りは意味は伝わらない。

他人に見られる可能性のあるものが、

他人に伝わらないという前提のもと書くことの意味は。

あるに決まっている。学問で学べる範疇ではない。

ちょっと個人的に面白いことをしたいなと。

前からちゃんと聴きたかったPegmapというバンドを、

最近やっとキチンと聴くことが出来ました。いいです。

個人的には好みドストレート。声やら詞やら最高です。

ボーカルの日記も凄まじいものがある。

自分と同一のことを考えている人間に対する安心感と、羨望、

同時に、苛立ちと、嫉妬、評価の目に対する恐怖感。

たぶん今のこの数行もずれずに伝わることは無い。

当てはまる範囲が、個人的に非常に面白い歌詞。

なにもできていないで喚いている僕の現状にあてはまるね、

くらいに思って読んでいただけたらいい。

面白いと思いますよ、色々。諸々。暗に、暗に。

ああ、やっぱり僕は恐ろしいくらいに性格が悪い。含みに含んでいる。

「それとなく」Pegmap

ふざけんなよ 見つからないように

ふざけんなよ くだらねーことばかりやって

逃げ回って 人間だって?

ほざいてんな

「いつから見てんの?」

それとなく辿り着きたいの

うすぼけた半端な理想像

そのくせお前のその態度

心は停止状態 おまけに理性は12歳

笑えるぜ おねだりしてんの

それでも「愛して欲しいんだー」って

自分を守るための言葉

自分を守るだけの言葉

ふざけんなよ ふざけんなよ ふざけんなよ

それじゃこんな感じなんでバイバイ

ふざけんなよ

さぁ、何がしたい自分。

自分の立場をそんなに追い込みたいのか。

遊んで肩身が狭くなっていく。まぁいいや。

暇です。まだ数時間は寝ない。

だれか暇人いたらなんかしませんか。ただ会話だけでもいい。

明日は月曜だから誰も居ないか。

まず長い。だからほとんど誰も此処まで読んでいない。

そして終わり方でコメントはしづらくなる。

だからあえてしづらくしてみたりする。わかっているのだ。

でもやっぱり思っているんだ。

「愛して欲しいんだー」って。