牛乳
牛乳。
小中学校の給食で必ず出てくるもの。
そして以前であれば多くの場合、飲むことを強要されたもの。
嫌いで飲めないという理由で昼休みを潰されたり、
放課後まで残されて飲まされるほどの代物。
何故そこまで飲ませなければならないのか。ならなかったのか。
「カルシウムが」「骨の為にも」なんて大義名分を掲げてはいるものの、
別にカルシウムは牛乳以外にも含まれており、
吸収率が同程度の食品もたくさんある。
では何故、他の給食は残してもいいのに、
牛乳だけは残してはいけなかったのだろうか。
それは大人が子供を恐れているからである。
子供は大人以上に頭が良い。
大人にとって、自分達よりも頭の良い存在など邪魔でしかない。
自分達の作り上げてきた常識が、ルールが、
子供達によっては根底から簡単に覆されてしまう。
そこで大人達は無い頭で必死に考えた。
自分達の立場を、地位を、ストレスにやられそうな頭髪を守るために。
そうして生まれたのがあの学校給食における「牛乳」である。
あれは、ただ単に子供の骨や健康のことを考えているのではない。
むしろそんなことは全く考慮はされていないのである。
あれはその実子供達の思考をコントロールするためのものに他ならない。
牛乳に含ませてあるごく微量の薬品によって、
子供達は自分の周りの環境に慣れ、当たり前のものと思うようにさせられているのである。
大人の勝手で作り上げた常識やルールにも、
当然で仕方の無いものと思い、疑問を抱かなくさせられる。
自分達で変えられるものとも、
破ってもいいものとも考えることができなくなる。させられる。
それがあの白い液体「牛乳」の役目。
だから子供達が牛乳を飲まないと大人は焦り、
それを隠すように怒り、無理やりにでも飲ませようとする。
しかし、実際今の大人達がそんなことを一々考えて実行しているわけではない。
現在の大人たちもそのことには気付いていない。というか知らない。
何故なら彼らも牛乳を飲まされて育って来たからである。
だから牛乳を飲まない子供を怒るのは当たり前で、
それは子供のためにカルシウムを取らせ、好き嫌いを無くし、
学校という社会集団の縮図の中でわがままなことをしてはいけない、
ということを教えるための行為だと疑問も持たずに信じているのだ。
では、小さい頃に牛乳を飲まなかった子供達はどうなるのか。
それは大きく3種類に分けられる。
周りの異常な足並みの揃え具合、
集団意識について行けずに自分の殻に閉じこもる場合。
周りの思考しない集団に対し、
憤りを感じながら、自分との差異を認識し馬鹿にしながら生活する場合。
単純に空気の読めない馬鹿になる場合。
の3種類である。
だからといって、今更そういう人間に牛乳を与たところで意味は無い。
というよりもむしろ完全に逆効果なのである。
それは牛乳には「今の現状を肯定する」という効果しかないため、
より一層殻に閉じこもったり、差異を感じる結果にしかならない。
しかし馬鹿がさらに馬鹿になることは無い。もう底辺だから。
そう、これが身近な飲み物「牛乳」の実態。
だから人間は赤ん坊でもないのに、
子供にミルクを飲ませ、
大人になってまでわざわざミルクを飲む。
赤ん坊以外でミルクを飲む生物など、
地球上いくら探しても人間以外にはいない。
それはなにより、
生命の維持の上で全く必要の無いことという証明以外のなにものでもない。
嗚呼、恐ろしい陰謀なり「牛乳」。
そんな夢を見た。いや、将来の目標のほうでは無いです。
あ、ミルクココアとカルアミルクは好きです。