チチカカ湖の浮島群「ウロス」へ

チチカカ湖のウロス】

今日行ったのはこんなところ! 今までの街並みや家とは打って変わっていきなりの藁葺き屋根の住居。

いやこれ藁じゃなくて「トトラ」という植物らしいからトトラ葺き屋根?

これは昔の生活を再現しました、っていうようなところではなくて、今実際に生活されている場所です。此処はチチカカ湖の「ウロス(UROS)」という地域で、なんとチチカカ湖に「浮いている島」。ただの島じゃないんですよ、浮いているんですよ。

今日は人工の浮島ウロスのお話をば。

【プーノ到着】

ちょっと待ってパソコンで「ぷーの」って打ったら「の」って変換されるんだけどこれ誰?

そりゃそのまま「プー」か。いや結局誰だよ。

んなどうでも良い話は置いておきまして、昨日夜10時半にクスコを出発してチチカカ湖沿岸の街「プーノ」に着いたのは本日早朝。五時半くらいだったかな。思っていたよりも若干寒い。

相も変わらず来てはみたものの僕には特に目的は無く、ただ南下する町としてここを選んだだけなのでどうしようかなと考える。このままチチカカ湖沿いに下ってそのままボリビアに入る、っていうのでも良いんだけど、せっかくチチカカ湖のすぐ側にいるんだから何かしら見るとかしたいなぁと。

なのでそこらでタクシーやらホテルの案内をしているおじちゃん捕まえて諸々質問。

その結果、8時半から12時半までチチカカ湖にある「ウロス」という浮島群へ行き、14時半のバスで国境を越えてボリビアの「コパカバーナ」という町へ行く、というのを本日の予定としました。

ウロスへのボート往復35ソル。約1400円。

プーノからコパカバーナへ国境越えるバス25ソル。約1000円。

バスターミナルからバスで数分。そこから船。 これチチカカ湖。このあたりはやたら草が生えていてその間を船が進んでいきます。

この草が冒頭で書いた「トトラ」。いろんなことに使われる重要な草だそうです。

ウロス到着。

浮島だとわかりやすい写真を撮っていないことに今気づきました。

ウロスは単一の島ではなく、このいくつもある浮島群の総称。

島一つ一つにも名前があるようでした。 島に到着するとそこに住んでいる方々が出迎えてくれます。

「カミサラーキー」と言われたら「ワリーキー」と返す。何語か忘れたけどそういう挨拶。

ここでの生活や島の作り方などの説明をいろいろしてくれます。 これで鳥を狩るのだと笑顔で銃を持つおじちゃん。これがトトラ。とても瑞々しく繊維っぽい。でも手で千切ることも出来、さらには食べられる。

少しだけ甘みがあります。柔らかくて冷たい甘さ控えめなサトウキビみたいな感じ。サトウキビみたいに咬み終わったら出す必要もなく飲みこめる。

適度な大きさに千切って広げて頭に貼ると冷えピタにもなる優れもの。

これで編み物をしたりもするし、島も家もこれで作る。万能。

足元には大量の乾燥したトトラ。

説明中に突如出現した場違いなボード。なんかのクイズ番組みたい。

観光産業だなぁとなんとなくしみじみしました。

【島の作り方】

ここって全部がこの乾燥トトラの集合体なの?と思ったらそうではないようで、島の作り方の説明が始まりました。 土台はどうやら土らしいです。この土の塊は水に浮くのです、なぜかは説明していたけどよくわからなかった!トトラの根が張っているいるからなのかな?よくわからんけどとりあえず浮く。 そしてその上に何重にもトトラを重ねていく。これで水が染みて来るのだったり衝撃だったりを防いでいる、のだろうと思う。説明わからんのだもの! そしてその上に家を建てて完成。島にはいくつかの家族が住んでいて、結婚するとなると男性のほうの家に女性が移り住むのだそうです。

そこへ突如登場するノコギリ。 何事かと思ったら、この島は切って分割することも出来るんだって。住んでいる家族同士の中が悪くなったりすると分割して別々の島で生活するようにするんだとか。実際2年前?だったかくらいまでこのウロスは16の島で成り立っていたそうなのですが、現在は18あるんだそうです。どっか仲の悪い家があるんだねぇ。

この説明が終わった瞬間突如お土産買ってってタイム。

みんな家からアクセサリーや織物を出してきて並べて買ってってーと。

うん。いや良いと思う。良いと思うんだけど、こういうのを見ると大き目の公園のカラスとか、街中の公園の鳩を思い出す。野生動物にエサをあげるのは良くないことだ!っていうのはあるけど、何処までが野生なんですかねっていう。

みんなが鳩用にエサばらまいてくれるような公園にいる鳩ってもうそれが基盤になっていて、それ無しだと生きていけないんじゃないかと思っている。花見とかちょっとしたピクニックとかできるような公園のカラスも同様。もしかしたら生きていけるのかも知れないけれども。

餌をあげたら野生を失うだとか以前に、すでにそういう生活になってしまっている生き物にあげるのもダメなのかなと思う時がある。

このウロスに住んでいる人たちが本当に住んでいるのか、観光のために住んでいる人なのかは知らんけれども、お金はどこまで必要なのかな。それは何に由来するのかな。生活が豊かになることと、楽になること、新しいものが入って快適になること、必要じゃなかったものが必要になること。別に善悪や是非の話でもないけど、ちょっと考えたくなるのが人間。

変わるもの変わらないもの。変わらないように努力することの意味とか、逆にその不自然さとか。

僕はいっつも考えるだけで御仕舞マイカブリ。

レント イ ノ アバンソ!

ボリビアへ向かう!】

さてプーノのバスターミナルへ戻ってまず朝食。

スペイン語と英語で書かれたメニューを眺めながら「どれにしようかな~」と考えていたら、それを見ていた店員のお姉ちゃんが「アッ!」って顔をしてから別なメニューを持ってきてくれました。 え、いや…これ何語だよ!何人だと思ったんだよ!へいへい姉ちゃん!有難迷惑だわ!

ちょいちょい訳できなくてそのままの単語があるのがちょっと可愛い。

あとはアルゼンチン対スイスだったかな?のワールドカップを見ながら暇つぶし。

ほんで2時半にコパカバーナ行バスへ乗車してボリビアへ向かいました。

コパカバーナまではたしか3時間か4時間くらい。違ったらごめんなさい。此処が国境! さよならペルー!個人的に好きなペルーマークとでっかいクスケーニャが見送ってくれました。たぶんいつかまた来るような気がしなくもないよ!バイバイ!

ほんでボリビア入国。 出入国はあっさりでした。何も問題なし。ボリビアに入った途端ちょいちょい日本語が目につきます。やっぱりウユニ目当てで多くの日本人が来るからなのかな。

コパカバーナ!】

またバスに乗りしばらくでコパカバーナ到着!こんな歌無かったっけ。チャンカパーナか。

宿もバスの人に紹介してもらってすぐそこに入りました。

HOTEL MIRADOL」個室でシャワートイレ付きUS$6。40ボリビアーノ。約600円。安い!でもWi-Fiはあるけど使い物にならない。さらにチャックアウトの時にいきなり50ボリビアーノだとか言われた面倒なところなのでおすすめではない。 中南米の人ってほんとに「ミラドール」って言葉好きだなと思う。そこら中にミラドールってホテルある。

ペルーでは1ソル40円という適当な計算方法ではあったけどやっと慣れて来たってところでボリビアへ。ボリビアは「ボリビアーノ」という通貨単位。日本でいくらがいくらなのか計算できない。約600円が40ボリビアーノですって。要するに何円が何円ですか。わからん!ボリビアめんどくさそう!20ボリが300円!じゃあ10ボリ150円だから、1ボリ15円計算で行きます!めんどくさい!ひゃー。

ホテルの前はすぐチチカカ湖。夕陽が沈み終えたところ。 僕は名前を聞いたことのない町でしたが、かなり観光としては有名な町のようで、そこら中にバス会社と観光客向けレストラン、お土産屋さんがある。むしろそれしか無い。でもそれでいてなかなか雰囲気の良い町だと思います。町にいる現地の人たちも良い人たちで、子供もたくさんいて、そして犬が何より可愛い。犬がいるだけでテンションあがる。人懐っこい。

撫でていると僕の足に体まで預けてきてまったりして行きよる。

しかも警戒心が薄いのか呼ぶと入ってくるのまでいる、逆に心配。

撫で終えても逃がしてくれない犬までいる。足の間に突撃してきて歩けなくさせられ撫でさせられる。可愛い。

犬とじゃれてたらレストランのお姉さんに声かけられたのでそのまま入りました。

今一杯お酒無料だしボリビア料理あるよーって言われたので。

店員のおじさんにおすすめボリビア料理を聞いてそれを注文。 名前忘れた。コメの上にフライドポテトとでっかいハンバーグと目玉焼きが乗っている料理。

なんか特別感なボリビアっぽさはなく、これ日本でも食べられそうだなと言う感想です。

久しぶりにまぁまぁな量の酒を飲んでいい気分。

CHUFLYというカクテル二杯とHUARIという瓶ビール二本。

CHUFLYっていう名前日本語で検索しても出てこないんだけど、ボリビアでは有名なカクテルのようです。外国語のページがいくつか見つかりました。レモンの入ったあっさりカクテル。

ビールはこれで旅行開始45種類目くらいだったと思います。あっさり。

というかこれ自体はそこまであっさりじゃないかもしれないけど、ペルーでクスケーニャずっと飲んでた僕はどんなビール飲んでもあっさりに感じると思います。夏飲むと美味しそう。なんせこのへん今けっこう寒いからね。

あとはほろ酔いで夜の街歩き。そんなに危なそうな雰囲気は無かったので。

子供とサッカーして犬撫でててろてろてろてろ。楽しい夜でした。

明日はラパスへ行きますよー。

おやすみなさい。

また明日。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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